「サウナは健康に良い」と言われますが、血糖値が高めの方や糖尿病予備軍の方にとって、サウナがどのような影響を与えるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
実際、サウナの入り方次第では血糖コントロールにプラスの作用が期待できる一方、注意しないと逆効果になる場合もあります。今回は、サウナと血糖値の関係について、効果と注意点をわかりやすく解説します。
サウナと血糖値の意外な関係
サウナに入ると、体温が上昇し、血流が促進されます。この体の反応は、運動を軽くした時と似た状態を作り出します。血流の改善やリラックス効果によって、以下のような良い影響が期待できます。
- 筋肉や末梢組織への血流が増え、ブドウ糖の利用が促進される
- リラックスによりストレスホルモン(コルチゾール)が減り、インスリンの働きが改善される
- 汗をかくことで体内の余分な水分や老廃物の排出が進む
これらの作用により、サウナ後の一時的な血糖値の低下が報告されることもあります。
サウナの効果が注目される理由
海外や日本の研究で、サウナ利用者は糖尿病や高血圧、心疾患のリスクが低い傾向にあるとする報告もあります。これは定期的なサウナ習慣が血管の柔軟性や自律神経のバランスを整える効果を持つためと考えられています。
ただし、これらはサウナだけでなく、生活習慣全体が健康的である人に多い傾向とも言えます。サウナが「魔法の血糖値対策」になるわけではありません。
注意すべきポイント
サウナにはメリットだけでなく、以下のようなリスクもあります。特に血糖値管理中の方は注意しましょう。
低血糖リスク
サウナに入ることで血管拡張と血流改善が急に進むと、低血糖を引き起こす可能性があります。特に食後すぐや空腹状態、薬で血糖コントロール中の方は要注意です。
脱水による血液濃縮
大量の発汗で水分が失われると、血液が濃くなり血糖値の測定値が高めに出ることもあります。サウナ前後はしっかり水分補給を心がけましょう。
無理な長時間利用
長時間の高温環境は心臓への負担も大きく、血糖値以外のリスクも増えます。無理のない範囲で利用することが大切です。
血糖値管理中のサウナ利用のコツ
- サウナは短時間(5〜10分程度)×数セットに
- 水分補給を必ず行う(入る前後・セット間で)
- 空腹や満腹時は避ける
- 体調が悪い日は無理をしない
運動後のケアやリラックスの一環として上手に取り入れるのがおすすめです。
まとめ
サウナは血糖値管理に役立つ面がある一方、使い方を誤るとリスクも伴います。大切なのは、正しい入り方と体調管理を意識することです。
日々の血糖値対策の一つとして、無理のない範囲でサウナを楽しみ、心身ともにリフレッシュしましょう。

サウナほんとにイイですよね。週末はサウナが習慣となっています。
睡眠の質も上がるし良いことだらけですが、サウナ後のビールだけはグッと我慢がちょっとストレスかな。
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